地元住民の想いと伝統技術を紡ぐ大淵献燈祭とは

地元住民の想いと伝統技術を紡ぐ大淵献燈祭とは

福岡県八女市黒木町大淵(以下 大淵)。そこは、福岡県最南端であり熊本県との県境に位置する人口1,100人の小さな集落です。毎年梅雨時期になると数え切れないほどの蛍が観る人を出迎え、山から湧き出る美味しい水を利用した棚田米を栽培するなど、周りを山で囲まれた自然いっぱいの土地です。そんな大淵で、今、あるお祭りを存続させようと地元住民が一丸となり取り組んでいます。

大淵献燈祭(おおぶちけんとうさい)。

このお祭りが始まってから今年で4年目。どのようにして、始まったお祭りなのでしょうか。
「第1回目は、その年に亡くなった方の数だけ燈篭を掲げ、故人を偲ぶお祭りとして行いました。」と話してくれたのは、ここ大淵で地域おこし協力隊として活動している藤中 拓弥(ふじなか たくや)さん。
4回目を迎える今回は、「故人を偲び、先人に感謝する」、そして、「村の未来の繁栄を願う」という2つのコンセプトで構成されています。

お祭り当日。心配されていた雨も持ちこたえてくれて、なんとか決行することが決まりました。開始直前まで入念な打ち合わせが行われます。


≪このお祭りのために数か月前から準備を重ねます≫
≪このお祭りのために数か月前から準備を重ねます≫

実はこのお祭りには、2つのコンセプトの他にも大事な役割があります。それは、伝統技術の継承。使用される燈篭はすべて地元住民の手作りで、しかも、それを作るには、八女の伝統技術「和紙」と大淵の「竹ひごの加工技術」を要します。地元住民の熱意・敬意と伝統技術が組み合わさって、大淵献燈祭は初めて成功するのです。

≪実行委員長 谷口兼一(たにぐち けんいち)さん≫
≪実行委員長 谷口兼一(たにぐち けんいち)さん≫

お祭りの会場であるげんき館おおぶちのすぐ隣で自営業を営む谷口さん。このお祭りには、人並み以上の想いがあると言います。「この地を離れて始めて気付いたことがある。この地には「魂」がやすらぐ何かがある。このことをもっと掘り下げていくと、きっとこの地だけの文化を生み出すことができる。」(クラウドファンディングページより)Uターンで大淵に戻ってきた谷口さんが実行委員長となり、祭り全体の指揮を執ります。

≪「しっかり飛んでくれ」≫
≪「しっかり飛んでくれ」≫

いよいよ献燈祭が始まります。

≪藤中さん、谷口さん、そして大淵のみなさんの気持ちを乗せて舞い上がる燈篭≫
≪藤中さん、谷口さん、そして大淵のみなさんの気持ちを乗せて舞い上がる燈篭≫

燈篭が次々に空に昇っていきます。

≪「この時が年に1度だけ故人と再会できる」と言われる≫
≪「この時が年に1度だけ故人と再会できる」と言われる≫

それぞれの想いと故人の魂の分だけ燈篭は暗闇を照らし続けます。

≪陰で祭りを支える人≫
≪陰で祭りを支える人≫

参加者の視線が燈篭に向けられる中、願うようにそれを見つめる藤中さんの背中がありました。

≪燈篭に想いを馳せる人≫
≪燈篭に想いを馳せる人≫

お祭り中、故人を偲ぶお手紙が一基毎に読み上げられます。「普段は絶対口にしないけど、この日だけは言うことにします。今までありがとう。」「おばあちゃん、そっちの世界でおじいちゃんに会うことができましたか?」この日だけは、普段恥ずかしくて伝えられないことも伝えられるような気がします。

≪九州北部豪雨で被害に遭われた方にお見舞い申し上げます≫
≪九州北部豪雨で被害に遭われた方にお見舞い申し上げます≫

一日も早く復興しますように。

≪フィナーレを迎えます≫
≪フィナーレを迎えます≫

暗闇に光る燈篭の明かりたちが、まるで語り掛けてくるかのように、ゆらゆらと揺れていました。

≪「また来ようね」≫
≪「また来ようね」≫

小さい子どもたちからご年配の方、学生、家族、カップル。幅広い年齢層の参加者に見守られ、第4回大淵献燈祭は、静かに閉幕しました。

終わった後の会場は、充実感に満ちたざわめきと燈篭の灯が消えたあとの煙の匂いに包まれていました。

大淵献燈祭
毎年8月14日開催。現在では廃校となった大淵小学校を活用したげんき館おおぶちのグラウンドで行われる。4回目を数える今回はクラウドファンディングにも挑戦し、見事達成。地元の祭りとして今後の継続を目指す。大淵献燈祭のfacebookページはこちら→<a href="https://www.facebook.com/大淵献燈祭-244347986050039/"target="_blank"> https://www.facebook.com/大淵献燈祭-244347986050039/</a>

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