移住体験レポート 発知さん〜田舎だからこそ出会えた八女の人たち〜

移住体験レポート 発知さん〜田舎だからこそ出会えた八女の人たち〜

八女市では、移住希望者向けの「就業型お試し体験事業(以下、お試し体験)」を行っています。田舎への移住を検討されている方に、プチ移住体験をしていただき、実際にその土地に住んでみたらどんな暮らしができるのか感じてもらうという内容です。

いつもこのブログで紹介しているお試し体験は、その名の通り「就業」することが条件になっています。ただ都会での仕事が田舎にないような業種の場合、同じような業種を探すことは難しい場合があります。今回の相談も、田舎ではほとんど聞いたことがない仕事でした。

印刷関連の会社に20年勤務している発知さんの職種は「レタッチャー」。生まれて初めて聞いた単語に、思わず聞き返してしまいました。
レタッチャーとは、写真の修正だけでなく、プロデューサーやカメラマン、ライターなどの間に入り調整をする重要な役割を担う仕事です。
実は地方では、その役割がないことがほとんど。カメラマンともライターとも違う仕事なので、レタッチャーとして仕事を探すことはとても難しいそうです。

お試し体験を利用することで、宿泊代などの滞在費の負担を軽くすることができますが、仕事をする分自由に動ける時間は少なくなってしまいます。
発知さんと話し合いをした結果、八女だけでなく広く福岡県を知ることに時間を使うため、お試し体験は利用せず来訪いただくことになりました。

「今回は八女市を知ることに焦点を絞り、様々な事を肌で感じ、移住を実行した際に新しい環境に馴染めるか、また自分に出来る仕事はあるかを確かめたいと思います」

メールのやり取りを続ける中で、発知さんがおっしゃった言葉です。
発知さんに限らず、こうして八女に来ていただけることはとても嬉しく思います。

そんな発知さんに、移住を検討し始めたきっかけを伺いました。


仕事内容に不満はないし、同僚との関係も良好。大きな悩みはないが、暮らしの環境を変えたい。
仕事内容に不満はないし、同僚との関係も良好。大きな悩みはないが、暮らしの環境を変えたい。

「現在の仕事は、印刷業界でカタログの製作やそれに伴う撮影などが主な業務です。別の部署では、漫画雑誌や女性誌なども発行しています。仕事は幅広く大変なことも多いですが、内容自体に不満があるわけではありません。職場もいい雰囲気で、充実しています。ただ、それ以外の部分(暮らし)の環境を変えたいと感じるようになってきて、2年ほど前から移住を検討し始めました。」

最近の移住相談では、「大きな不満はないけれど、暮らしの環境を変えたい」という内容が多く寄せられます。
筆者が移住フェアで東京に行くときはほとんどが休日ですが、それでも公共交通機関は非常に混み合っています。これが毎日の通勤となれば、心と体にかかる負担は相当なものだろうなと想像できます。

「いつも乗る時間帯の電車が混雑するからと、少し早い時間に乗ったこともあるんですが、同じように考える人がいて、やっぱりその電車も混むんですよ。さらにそれよりも早い時間に移動して、近くの喫茶店で時間を潰してから出勤したこともあるんですが、そこも人が多くて。結局同じような結果になるんですよね。」

もはやお手上げ状態といった感じで、苦笑いする発知さん。今住んでいるのは埼玉県で、その通勤が一番苦痛なのだと話してくれました。

そんな現状を変えるべく、発知さんは東京の移住相談窓口を訪れ、八女に出会いました。

地域の方が経営する宿に滞在する
地域の方が経営する宿に滞在する

八女訪問までの打ち合わせを重ねる中で、「出来るだけ地域の方と交流がしたい」と発知さんからの要望があったため、今回は農家宿での滞在が決まりました。ビジネスホテルとは違い、食事などの時間にもその土地に暮らす方々と交流することができるからです。
滞在先は、星野村の「農村民泊ふみちゃんのみそ汁屋さん」と立花町の「農家民宿大道谷の里」。体験終了後考えてみると、普段の通勤のストレスを感じないのんびりした場所という意味で希望されたのかもしれないなと思いました。

発知さんが体感した八女のおもてなし精神
発知さんが体感した八女のおもてなし精神

1泊目。農村民泊 ふみちゃんのみそ汁屋さん。

八女の農家宿に滞在されるとほとんどの確率で、「食事、おもてなしの精神がすごい」と言われます。それは、発知さんのケースでも例外ではなかったようです。

羽釜で炊いた白ご飯に、炭火焼きした肉や野菜。シメにイノシシ鍋?!
羽釜で炊いた白ご飯に、炭火焼きした肉や野菜。シメにイノシシ鍋?!

「とにかくおもてなしがすごかったんです。到着してすぐに八女茶とお菓子のおもてなしがあって、フミちゃんと少しお話ししたあと、夕食の準備が始まったんですが、ご飯を炊くのに羽釜を使われるのには驚きました。羽釜で炊いた白ご飯を食べるなんて、なかなか出来ない経験です。それに加えて、炭火で焼いた肉や野菜と名物の具だくさんみそ汁もあり、おなかいっぱいになりました。夕食後は、宿から車で10分ほどのところにある温泉に浸かり気持ちよくなったところで、普通なら就寝ですよね。でも宿に帰ると、なんとイノシシ鍋が用意されていたんです(笑)。独特の臭みも全然なくてとても美味しかったんですが、さすがにおなかがパンパンでした(苦笑)。」

と、やや興奮気味の発知さん。
初日から八女流のおもてなしを受け、心と胃袋で八女を体感していただいたようです。

立花町名産のみかんや八女の地酒を地域の方々と楽しむ
立花町名産のみかんや八女の地酒を地域の方々と楽しむ

2泊目。農家民宿 大道谷の里。

立花町の名産であるみかんをいただきながら、なぜ八女に来たのか、普段はどんな暮らしをしているのか、八女の暮らしはどんなものか、などざっくばらんな話で盛り上がりました。

八女に来た人を優しく包み込む宿
八女に来た人を優しく包み込む宿

日本酒が好きだという発知さんは八女の地酒を持ち込み、中島さんご夫妻と夜な夜な語り明かしたようです。実は、大道谷の里を経営する中島さんのご主人ケンスケさんも、関東での生活が長かった移住者の一人。ここに来ると、田舎と都会どちらの感覚も理解していただけるので、これから移住をしようと考えている方にはとても心地よい空間ではないかと思います。

ストレスを感じない八女での時間
ストレスを感じない八女での時間

今回は就業体験が無い分、発知さんとお話しする時間を多く持つことができました。

その中で発知さんがおっしゃった印象的な言葉があります。

「年を重ねるごとに、毎日を穏やかに出来るだけストレスを減らして暮らしたいと思うようになりました。そういう点では、今八女で過ごしている時間っていうのは、本当にストレスを感じないんです。」

田舎だからこそ出会える「人」「情報」
田舎だからこそ出会える「人」「情報」

「都会にはすごい人たちがたくさんいます。でも、都会ではそいういう人たちに出会うことが難しい。それはたぶん、人が多すぎるからだと思うんです。八女に来て感じたことは、すごい人たちが多いだけでなく、そういうすごい人たちに出会える機会があるということです。これは、田舎だからこそできること。フミちゃんやカヨさんたちのような元気なおばちゃんがいて、若者が都心部に集まっているのは、なんだかもったいないなと思いました。」

少しずつ整ってきた周りの環境
少しずつ整ってきた周りの環境

2年ほど前から移住を検討し始めて、仕事など周りの環境が徐々に整ってきたことを機に、ようやく自分から動ける状況になってきたという発知さん。
実際に現地を訪れることでしかわからない八女のリアルな空気を感じていただけたようです。

滞在中は八女の名所も巡りました
滞在中は八女の名所も巡りました

滞在期間中には、八女の見どころもご案内しています。この日は、抹茶作り体験をしていただきました。

八女市に出会えてよかった
八女市に出会えてよかった

近頃の移住相談は、メールでの問い合わせが増えてきました。顔を合わせないまま、移住体験や現地案内当日になることもしばしば。このようなやり取りだけで、移住希望者のニーズを汲み取ることは簡単ではありません。それでも、来ていただける方の要望に少しでも沿えるような事業にしていこうと思っています。

滞在された数日後、発知さんからお礼のメールが届きました。

「一番印象に残っているのは、何処へ行ってもホスピタリティの精神に溢れていた事です。私のような福岡県に縁もゆかりもない者を温かく迎え入れてくれる懐の深さに、非常に感銘を受けました。」(一部引用)

SNSが発達した今でも、現地でしか感じられないことはあるなと発知さんに教えてもらいました。これからも、ネット上だけでなくリアルを体感できる機会を作っていけたらいいなと思います。

発知さん、ありがとうございました。

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